2011年02月26日

『知識の有機的結合』(3)分野間,科目間での知識の有機的結合

分野間,科目間での知識の有機的結合


前回までのおさらいをしておきます。
http://mukaida.seesaa.net/article/183773729.html
http://mukaida.seesaa.net/article/183774584.html


「具体的知識と抽象的知識の有機的結合」を目指す。
それができれば,理解が進む。応用力,問題を解決する力がつく。


その準備として,知識の引出しを整理する。
全体像の把握知識の関係性を整理することが必要。


整理するために,目次(地図)を確認又は意識しながら学習する。

いくら目次を意識して,全体を「意識」することができたとしても,
全体像が把握できるようになるのは,「全体を学習した後」です。
これは当然ですよね。

法律の学習初期段階では,
「今わからない部分があっても,立ち止まらずに進む。後でわかるようになる。」

部分的に学習しても理解はなかなか進まず,全体を学習して初めて理解できます。
数学等とは違います。足し算がわからなければ引き算も苦しい。
掛け算ができなければ,割り算もできない。ルートや因数分解もできない。
でも,足し算ができるようになるために,割り算や因数分解は必要ないです。


法律の学習は数学のようにはいきません。

民法の総則を理解するためには,民法の物権や債権,不動産登記法や
民事訴訟法の理解までも必要になってきます。
不動産登記の理解には,執行法や保全法,商法や商業登記法等の理解も必要になってきます。

法律の多くは,総則のように多くに共通する抽象的な内容があり,
各論でより具体的になってきます。
抽象的な概念のみでは,理解は進みません。


身近な条文を確認していきましょう。
民法177条 
不動産に関する物権の得喪及び変更は,不動産登記法その他の登記に関する法律の定めるところに従い
その登記をしなければ,第三者に対抗することができない。

最低限不動産登記法がわからなければ,本当の意味で理解できない条文です。

民法第5条1項 未成年者が法律行為をするには,その法定代理人の同意を得なければならない。

未成年 4条に成年の年齢が二十歳とあるので未成年は想像がつきそうです。
法律行為 90条以下に法律行為という見出しが出てきます。具体的な法律行為は後で出てきます。
法定代理人 法律で定められている代理人。法律上代理権を有する者です。
代理ってそもそも何?ということは99条以下に規定されています。

7条には,「4親等内の親族」という言葉がいきなりでてきます。
親等の計算は,726条に規定があります。


不動産登記法において,仮登記及び仮処分に関する問題は,正答率が低いです。
この分野は基本的な知識が問われているのにかかわらず正答率は下がります。
多くの受験生の苦手分野といえます

それは,不動産登記全体の考え方はもちろん,
民事保全法,執行法,訴訟法の理解,考え方が必要な分野だからです。
実体と手続。権利保全の考え方。
これらを身に付ければ,得意になります。


知識の繋がりは,科目をまたいで試験科目全体に及んでいます。

さらに,法律以外の他の分野,実生活にも及んでいます。
それはまた別の機会に。


つづく




向田 恭平



posted by 司法志士 向田恭平 at 00:07| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 試験対策・勉強法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
試験科目が繋がっているというのはよく聞きますし、勉強してて実感もできるのですが、他の分野や実生活の方はどんなことでしょう(・・?)続きを推理しながら待っていようと思います(^-^)v
Posted by E.K at 2011年02月26日 00:40
ブログから学ぶこと多いです
これからも読ませて頂きます(^-^)
私も毎日頑張ります
Posted by mm at 2011年03月01日 17:13
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