2011年02月02日

解説作成編(2)留置権


サッカー日本代表がアジア王者となりました。
ということで,「アジア代表」さんの解説を見ていきます。



2010年度午前の部第12問目です。



以下,青文字(サムライブルー)はアジア代表さん
黒字は向田になります。

AがB及びCに対して土地を二重に譲渡し,Bに当該土地を引き渡したが,
Cに登記名義を移転した場合において,CがBに対して当該土地の引渡しを
要求したときは,Bは,Aに対する損害賠償請求権に基づいて,当該土地について
留置権を主張することができる。


正解 × AAランク!
入門テキスト:[第4編]担保物件<第2章>留置権(2−2)成立要件

295条より、留置権は
@他人の物を占有し
A物から生じた債権があり
B債権が弁済期で
C占有が不法行為じゃないこと
が成立要件です。

この問題はAに引っかかります。
Aに対する損害賠償請求権は、物から生じた債権じゃありません。

⇒この時点で,留置権の成立要件を満たさないため,
当該不動産について,Bに留置権は成立しない
したがって,誤り。と判断できます。


2人に土地を売るという履行不能を生じさせたワル、Aへの債権です。
Cさん悪くないから守りたい。

⇒Cは悪くないというよりも,BC間は対抗関係になり,
Cは,Bよりも「先に登記を備えた」ために保護されることになります。
不動産については,Cの勝ちです。

Bの保護は,お金で解決。Aに対して損害賠償を請求できます。



なので、誤りとなります。

以上です。間違いも多々あるかと思いますが、取り組んでみると、
とっても楽しかったです♪

したっけまた(^o^)/


全体の問題に当たる思考過程が素晴らしいです。
まず,該当するルール(条文)を探す。
条文の要件に事例を当てはめる。判例があればそれも引き出す。
結論を出す。

素晴らしいです。この調子で普段の学習を継続していけば,
相当力がつきます。応用力が付きます。

また,最後の締めが素晴らしいですね。


今後,解説を作成する意義について改めて確認していきます。
ヒントは応用力です。

「応用力」の国語辞書的な意味は,
原理や知識を実際の事柄に当てはめて用いること。
です。
勘の良い方は,もうわかっていると思います。

したっけまた。


向田 恭平


posted by 司法志士 向田恭平 at 21:00| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 試験委員に挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど〜!対抗要件なのですね。φ(o-ェ-o)メモメモ
間違えると、恥ずかしいですが、印象に残りますね!

人生のモットーの1つが
ドンキホーテの作者、セルバンテスの
「He who loses wealth loses much
  he who loses a friend loses more
  but he that loses his courage loses all.」
なので、
勇気を持って、果敢に七転び八起きの人生を歩もうと思います!

したっけまた(^o^)/(流行るといいですねぇ〜)
Posted by アジア代表 at 2011年02月03日 08:08
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