2011年01月26日

【判例】建物収去土地明渡等請求事件

サッカーアジアカップ
日本代表良かったですね!興奮しました。

韓国も素晴らしいチームでしたし,非常に楽しめるゲームでした。

香川や本田,長谷部,長友が注目されていますが,スタッフや
控えを含めた選手等の全員が一丸となって戦う姿が印象的でした。


さて,
平成23年01月21日付けの判例


建物収去土地明渡等請求事件

不動産の賃借権者が対抗要件を具備しない間に抵当権設定登記がされた場合,
同賃借権者は,同登記後に賃借権の時効取得に必要な期間当該不動産を
用益したとしても,競売又は公売による買受人に賃借権の時効取得を
対抗できない

http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=02&hanreiNo=81019&hanreiKbn=01


「賃借権を時効により取得したと主張して,
これを対抗することはできないことは明らかである。」

権利の得喪関係にない抵当権者と賃借権者との間の関係については、
S36.7.20とは別物ということです。


今年の出題はないでしょう。
仮に試験で出題されたら「賃借権」キーワードです。注意しましょう。

また,不動産の取得の登記をした者とは結論を異にすることは,しっかりと
確認しておきましょう。

違和感がなければ,ポイントだけ確認して読み流してしまって大丈夫です。


一人一票について高松高裁で違憲判断,仙台高裁秋田支部は違憲状態との判断。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110125-00000626-yom-soci

こちらは,単なる時事ネタです。
今週は,この他にも気になる判決が結構あります。



サッカーの試合の結果で嬉しくなった方も,悔しくなった方も,
今日も一日,最大限楽しく過ごしましょう。

いつもお読みいただき,ありがとうございます。




と,ここから,追記です。

受験対策としては,今年は気にしないでいいです。
数か月経って,解説が出ればまたアップします。


ここからは,完全に私の考えを述べるものであり,公的なものではありません。

今年は出題されない内容なので,試験対策にもなりません。
以下は,おまけです。



甲土地所有権者のホンダは,カガワに土地賃借権を設定した。
カガワは建物を建てた。対抗要件は具備していない。
ザックは甲土地に抵当権を設定し,その旨の登記を具備。
ザックは抵当権を実行。マツキが買受人となる。

マツキがカガワに出てけと請求。

カガワは,ザックの抵当権の登記後,時効により賃借権を取得したと主張。

おそらく,カガワは,対抗要件具備の抗弁ができなかったので,
時効取得を抗弁としたのでしょう。


さて,カガワの賃借権の時効取得は,ザックの抵当権設定の登記から
起算されるのでしょうか。
だとしても,時効を中断することができる人がいません。

ホンダは所有者で賃貸借契約を結んだ当事者であり,ザックは
抵当権者であり,占有を伴わないし,特に抵当権の価値を害する
ようなものでなければ,中断できない。
(対抗できないだけで,不法占有者ではない。明渡請求不可)

カガワが対抗できない(ザックの)抵当権の実行により,
所有権を取得したマツキは,カガワにも勝てる。

抵当権者は,前所有者のホンダから権利を承継したわけでも
ないので,時効完成前の当事者と類似の関係ともいえない。


というイメージです。

抵当権と賃借権は,所有権と違って,複数が両立し得るので,
所有権の場合よりも複雑になります。

シンプルに考えると抵当権と賃借権は,対抗関係の時点で決着が
付いている。という単純な話です。




読まなくてもいいという内容の記事をお読みいただきまして,
本当にありがとうございます。

こんな話をちゃんと読んでくれたあなたは,相談業,つまり
司法書士に向いてること間違いなしです!


向田 恭平

posted by 司法志士 向田恭平 at 01:59| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 判例先例等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
向田先生のブログを読んでいて…自分の口癖の「…すみません…」を「ありがとうございます!」に変えよう、と思ったのでありました。
Posted by みかん at 2011年01月26日 19:59
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