2011年01月09日

今はなき登記簿滅失回復の話

「登記簿,戸籍が戦争で全部滅失してしまった。」



昨年末,沖縄の司法書士の方に,
沖縄の登記実務の歴史および現状を伺いました。

当時の資料を見せていただきながら教えていただきました。



滅失回復登記の制度は,現行不動産登記法の改正によりなくなりました。

登記所に保管中の登記簿が,天災,事変等によって滅失した場合に,
それを回復する登記です。

登記官が,滅失の事由,年月日等の必要事項,回復予定期間を予定し,
監督法務局長に申報します。


戦後の沖縄での手続き(特殊事情あり)の進め方の概要(端折っています。)

@まずは,聞き取りにより,土地の区画等を図面に起こします。
 ほとんどの家も土地の境界もなくなっているためです


A期限を決め,各自,自己の土地所有に関する申請書を提出し申出


B権利証(登記済証)があればそれを提出
 権利証は,通常滅失回復登記には必要な書類です
 →登記済証がなければ周辺の複数名が申告したものを
  もとに境界等を確定


C集団和解方式による境界および所有者の確定
 →申告者(当事者),証人(二人以上)および国が参加


@について
空爆等で更地や瓦礫の山になっていたので,境界がわからない。
周囲の住民にそれぞれ申告させる。
岩,川,建物跡から,北に10m等です。

その資料を見せていただきました。
現在の登記記録にも記録は残っています。


登記を辿ることは,歴史を辿ることと実感した瞬間でした。


予告 
 沖縄の戸籍の回復に関しても記事します。





つづく




posted by 司法志士 向田恭平 at 21:47| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 司法書士・合格後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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